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(※別ブログからお引っ越しした記事)
あったかくなって、お出かけ日和の季節がやってきました。
私はというと、ここ2週間で2回奥多摩へ通っておりました。笑
先々週は「もう無理疲れた森の空気吸いたい〜!」となって、
突発的に休みをとって平日に奥多摩森林セラピーロードに行ってきました。
今日は週末を利用して鳩ノ巣(これも奥多摩地域)から本仁田山と鳩ノ巣渓谷のコースで歩いてきました。
最高の睡眠方法の発見
さて、この2日間の中で、図らずも「無料でできる最高の贅沢な睡眠方法」を発見&経験してしまったので、このブログを書くことにしました。
それは「自然の中でのお昼寝」です。(1回めは森林のなかのベンチで、2回目は渓谷沿いの大きな岩の上で(w)しました)
「え、なにそれヤバ!?」って思う方も、「なんだそんなことか」って方もいらっしゃるかもしれませんが、私にとってはすごく新しい体験だったんです。
そもそも私が普段どういう生活をしている人間なのか、というところから順を追ってお話ししますね。
普段の生活
現在は、都心部の一般的な狭さの1Kマンションで一人暮らしをしています。
少し下町っぽさは残る地域ではあるものの、基本的に住宅密集地で、自然はそう多くありません。(中規模の公園が近所にあるくらい)
勤めている会社が、コロナを機に基本的に在宅勤務体制にシフトしたので、基本的には週5日自宅で仕事をする毎日です。
最近会社の福利厚生制度が変わる、全社員がいろんなコワーキングスペースを利用できるようになったので、気分転換に他の場所で仕事をしてみたりもしました。
が、基本的にコンクリートの建物の中に1日こもって、常にパソコンに向かい、ウェブ会議の時間以外は人と喋らない、というスタイルになっています。
自然の中での過ごし方
もう7〜8回目?くらいになる奥多摩通いですが(奥多摩の魅力はまた別の記事に書くことにします)、何か特定の達成したい目的を持って訪れることはありません。
強いていうなら「自然補給」が目的ですね。
なので、私のスタンスはこんな感じです。
- 誰かと行かない(絶対に一人派)
- 山頂は目指さない(登ることがあっても、必須ではない)
- 頑張らない(キツイ無理はしない)
具体的には、前日の夜か、当日の朝「あ、森へ行こう」と思い立ったらふらっと行きます。
奥多摩リピートが多いのは、魅力もありますが、利便性が大きいです。(毎回行き方調べてると時間がもったいないので)
なるべく早い時間に出発するようにしてますが、お昼前後になってしまうこともあります。(ただ田舎は電車の本数が限られているのでほんとは計画的に行動した方が安全です)
具体的なゴール地点やコースは特に決めず、行きの電車の中で調べて「うーん今日はこの辺行ってみるか」とか、同じ電車の人がぞろぞろ降りる駅は「人が多そうだからやめておこう」とかで決めちゃいます。
最近では、森の中であったかいお茶を飲むのがお気に入りのマイブームです♪(ささやかすぎるw でも自分的には屋外で火を使ってお湯を沸かすこと自体が新しい試みなのです✨)
森昼寝の始まり
まさか寝てしまうとは思ってませんでした笑
山の中を1.5〜2時間程度のんびり歩いて、奥多摩セラピーロードのなかに寝っ転がって空を眺められるベンチがあるのをたまたま見つけました。(星空浴用というらしい)
周りに誰もいないし、ごろりと仰向けになってみたところ、非常に気持ちよかったんです。
視界に入るのは樹と山と空だけ。
耳に入るのは風にさざめく葉っぱの音と鳥の鳴き声だけ。
360度自然に囲まれて、高い空を見上げていると、身体の芯がほぐれていくようなリラックスを感じました。
「あー・・・気持ちいい・・・」
で、気がつけば寝落ち爆睡20〜30分w🤣
ふと起きた時にあったのは、自分がよだれ垂らしながらがっつり寝てたことへの純粋な驚きと笑、身体が軽くなったようなすっきりした爽快感覚でした。
「あれ、なんかこれいいかも」
短時間でも質の高い睡眠が取れたんじゃないかな、と思います。
ちなみにこの後はしばらくホワ〜とした感覚(おそらく副交感神経優位な状態)が続いてたんですが、都心に戻る電車の中で完全に消失しました笑
2回目の青空昼寝
「森の中の昼寝っていいな」とは思いましたが、今日は特にそうしようと思っていたわけではありませんでした。
午前中は山方面へ。登山道の途中にちょっとしたスペースがあったので座ってお昼休憩はしましたが、寝転ぶまでは至らず下山。2時間程度の森林浴はしてたと思います。
帰る前に渓谷側も散策しようと降りてみてちょうど川の流れが見える場所にいい感じに丸みを帯びた大きな岩を発見。
ビールとあられで大人のティータイムを楽しみながら、おじさまが飛ばしているドローンをなんとはなしに眺めているとまったりモードに笑
岩肌が滑らかだったので試しにうつ伏せに体重をかけてみるとすごく気持ちいい!
しばらくして仰向けになってみると、
そよそよと風が頰を撫でる感覚
ざあーという水の流れる音
暖かい春の日差しとマイルドな曇り空
「あー・・・気持ちいい・・・」
で、気がつけば寝落ち爆睡20分強w(あれ、またか🤣 )
再び「いつのまにこんなところで寝てたんだ自分!」という衝撃と、やっぱり感じる深いすっきり感。
こりゃいいもんだなぁと思いました。
森の睡眠改善効果は証明されていた
この森や渓谷でのお昼寝リラックス効果は、なんとなく感覚で良さそうとは思っても、いざ一人でやるとなるとちょっと勇気が必要かもしれませんね。
何かしら背中が押せる情報がないかしら、と調べてみたところ、森林医学・森林セラピー・森林浴研究の世界的第一人者である李卿(リ ケイ)先生の本に記述を見つけたので、ご紹介しますね。
東京在住で長時間勤務、睡眠不足、ストレスや疲れが溜まっていると疲労を感じているビジネスマン12名(37~55歳)を対象にした2005年の実験結果です。
森林浴後は睡眠時間が長く、疲労回復効果が高い
長野県飯山市へ2泊3日の森林浴旅行に出かけました。飯山市は千曲川沿いに広がる田園地帯で、ブナの天然林や湿原など素晴らしい自然に恵まれています。
対象者は午前と午後にそれぞれ2時間、約2.5km(通常の就業日とほぼ同じ歩行距離)の散策を行いました。そして夜にはアクティウォッチを用い、対象者の旅行前、旅行中、旅行後の睡眠活動を測定しました。
結果、睡眠時間は、森林浴旅行の夜に大幅に上昇しました。このことは、森林浴後は心身が急速し、眠りにつきやすい状態になっていることを示しています。森林浴時に運動などで身体活動量を増やさなくても、散歩程度の緩やかな身体活動で、よく眠れることがわかりました。
『森林浴 SHINRIN-YOKU』李卿 (2020)
私の場合は効果が即時現れたってことかなぁ?
帰りの電車でも爆睡だったよ笑
2019年には、赤沢自然休養林と近郊の都市部(伊那市)で、森林浴が日常の睡眠の質を改善できるかどうかについての実験を行いました。
この時の対象者は、うつ病を有しない41〜69歳の男性20名です。
対象者はAチームとBチームに分かれ、1日目と2日目で入れ替えて森林浴と都市散策を行いました。
この実験では睡眠に関するアンケート調査用紙を用い、森林浴前後と、都市散策前後の睡眠状況を調べました。
結果、森林浴は都市散策と比較して、起床時眠気を有意に改善し、疲労回復を有意に促進することが証明され、森林よ悪による睡眠改善効果が明らかになりました。
『森林浴 SHINRIN-YOKU』李卿 (2020)
お医者さんや専門家が色々研究を重ね、森林浴は自室神経系の働きを改善できることが認められているらしいよ。
まとめ:青空昼寝のすすめ
というわけで、森林浴が与える睡眠改善効果は医学的な研究結果でも実証されていたんですね!(へぇ〜)
2時間程度森のなかで過ごすだけで睡眠の質が良くなるなら、森の中のログハウスとかなら更に毎日健康に良さそうですね(超憧れ)!
ストレスで疲労が抜けない、睡眠の質が低いなどでお悩みの方は、一度森の空気を吸ってゆっくり散策する時間を取ってみてはいかがでしょうか。
私のようにその場で寝落ちするのはある意味猛者かもですが笑(貴重品の管理や通行の邪魔などはお気をつけください)、ちょっとユニークな深いリラックス方法としては、おすすめです♪
記事の中で紹介したもの
- 奥多摩森林セラピー
- https://www.okutama-therapy.com/
- いくつかコースがありますが、「香りの道「登計トレイル」」というコースに行きました
- 『森林浴 SHINRIN-YOKU』李卿 (2020)